ブラーヌ・カントナック・ブラン2019

ボルドー2級のシャトーが造る数量限定で希少な白ワイン、この2019年が初リリースです。

ゴルス家が18世紀に創立し、1855年にはボルドー格付け第ニ級に格付けされました。1855年はパリ万博が行われた年でナポレオン3世は万博の農産部門の中心にボルドーワインを選び、この万博の折にボルドー格付けが行われました。この時期にはもうボルドーワインはイギリスを中心に輸出されていました。
1925年からはボルドーのエリートファミリー、リュルトン家のアンリ・リュルトン氏が所有し現在に至ります。

格付け第2級に相応しい品質を守り続けており、絹のように滑らかでしなやかな、複雑味と気品を備えたワインを作っています。このワインはマルゴーAOC内の3.2ヘクタールの畑から造られる限定の白ワインです。またこのシャトーはコマーシャルにあまり力を入れていないので格付け2級のワインとして比較的リーズナブルに購入できるのではないかと思います。

2019年は天候も良くまた雨も程よく振ったことでブドウが完熟されとても良い状態で収穫された年です。若いヴィンテージのフレッシュなキレのある果実味と酸に加え、繊細で上品なオークの風味をまとっています。

ワイン会にはヴィンテージが若いので最初の一本に持ってきました。程よい口当たりで最良年から来るしっかりした果実味と酸味を感じるワインでした。また数年置いてから飲んでみるのも楽しいと思いますよ。

ブラーヌ・カントナック ブラン(白)
ソーヴィニヨンブラン 72%、セミヨン 28%