メドック格付け5級、ボルドーポイヤックで最大級の規模の敷地を保有しており現在はネゴシアンとしても有名なカステジャ家がオーナーです。歴史を遡ると16世紀には存在していたとされています。
19世紀まで同じく5級格付けのシャトー・ランシュ・バージュと一緒の1つのシャトーでした。畑が分割され新たに誕生したのがランシュ・バージュ、ランシュ・ムーサは本家に該当します。しかし戦争などがあり、畑は手付かずで放置など品質的に低下していました。状況が変わるキッカケとなったのは1919年、4級格付けデュアール・ミロンの所有者カステジャ家が新たな所有者になったことです。畑に色々と手を加えていき1994年から品質が向上したと認められるようになりました。
このワインはヴィンテージによりブランド比率が違いますがカベルネ・ソーヴィニヨン主体です。そのためクラシカルなボルドータイプのワインと言われています。しっかりとしたボディにしっかりとしたタンニンを感じますがそのタンニンがワインに溶け込んでいてエレガントを与えてくれます。また熟した果実味はとてもボルドーらしいと言えます。
長期保存をすると果実味が消えてしまうと評されていることがあるらしく…4〜5年くらいで飲んだ方が良いと言われることもありますが、この2010年は11年経っていましたがしっかりと骨格を保ちエレガントな味わいでした。
同じワインの色んなヴィンテージを飲み比べしてみるのも楽しいですね。